こんにちは。事務局スタッフのやまだともみです。「住友理工あったか未来基金」2016年度助成事業報告会を開催しました。
●日時:2017年5月25日(木) 15:00~16:00
●会場:住友理工株式会社 会議室
●参加者:9名
2016年度「住友理工あったか未来基金」では、下記2事業へ助成しました。
1. ニート・ひきこもり・生きづらさを抱える子どもたちの居場所づくりと仕事づくり
(NPO法人リネーブル・若者セーフティネット)
2. 困難な少年たちの社会的自立を推進する寄り添う支援事業
(NPO法人再非行防止サポートセンター愛知)
事業開始当初は、10名ぐらいの子どもたちが通ってくることを想定していましたが、半年の助成事業の中で週に2回の居場所に3名の子どもたちが参加しました。「ひきこもり状態の子どもたちに居場所の情報を伝えることの難しさ」を感じました。一方、メディアでも取り上げていただいたことで、ご家族からの問い合わせや関係機関からの問い合わせも増えてきているので、ひきつづき居場所づくり事業を継続していきたい。とご報告いただきました。
半年間の助成事業の中で、少年院などを出た後、戻る家庭がない少年5名のサポートしてきました。国の支援として6ヶ月間は住まいと食事提供を無償で受けられる制度がありますが、一人ひとり状況は異なり、短い期間の中で、住まいと仕事を見つけ生活の基盤を築くことの難しさを感じました。団体として「支援基金」を設立しながら、ひきつづき少年たちが再非行することのない環境をつくっていきたい。とご報告いただきました。
最後に、本助成事業の選考委員でもある住友理工株式会社CSR部長の戸成司朗さんから、「住友理工あったか未来基金」の設置主旨でもある「深刻化する子どもの問題解決」に取り組んだ2団体だったと思います。半年間という短い助成期間の中で、数で言えば大きくはなかったものの、急には変わらないかもしれないけれど、小さな変化の積み重ねから次のステップにつなげていってほしい。と励ましの言葉をいただきました。
参加者の方からは、
・いきなり大きな成果が見えなくても、動くことで見えてくることもある。小さな成果への気づきと積み重ねが大切だと感じました。
・社会課題を伝えるときに、「数字」はとても分かりやすいなと感じました。
などの感想がありました。
助成事業としては終了しましたが、参加者からのフィードバックを次のステップへつなげていってほしいと思います。