「住友理工あったか未来基金」2016年度助成先選考結果

「住友理工あったか未来基金」2016年度助成先選考結果
あったか未来基金アイキャッチ(252-131)
▼「住友理工あったか未来基金」とは?
「住友理工あったか未来基金」は、住友理工グループが目指す「社会課題への積極的取り組みを通じて社会的価値を生み出し、それとともに企業価値の向上に寄与する」という社会貢献活動の理念から、深刻化する子ども問題解決に取り組む市民公益活動団体(NPO)をサポートするしくみとして設置されました。基金名には、「すべての子どもがあたたかな未来を描けるように」という思いが込められています。

▼選考委員会 ※★:委員長
・今井友乃さん(NPO法人知多地域成年後見センター 事務局長)
・久野実さん (弁護士法人東海総合 代表弁護士)
・新海洋子さん(環境省 中部環境パートナーシップオフィス チーフプロデューサー)
・戸成司朗さん(住友理工株式会社 CSR・社会貢献室 室長)
★涌田幸宏さん(名古屋大学大学院環境学研究科 准教授)

▼委員長総評
最近、アイデンティティの問題について考えている。個人においても集団においても、自分たちの社会的存在意義を認識することが、地域の活性化、さらには社会的なイノベーションの創発にもつながっていくのではないだろうか。

社会的アイデンティティの構築は、大人ばかりではなく、未来を担う子どもたちにとっても重要である。あるいはそれ以上かもしれない。子どもたちが安心して暮らし交流していくための「空間的居場所」とともに、自己の存在をしっかりと感じる「社会的居場所」を創ってあげることが、大人の大切な責務なのであろう。

「住友理工あったか未来基金」はその基金名にも示されているとおり、「すべての子どもがあったかな未来を描けるように」という熱い思いから設けられた基金である。まさに、「社会的居場所」を創るためになくてはならない仕組みである。不登校、ニート、引きこもり、障害児支援など、子どもたちを取り巻く社会的課題は深刻さを増してきている。今回一次審査を経て最終選考に残った4団体はすべて、こうした問題に果敢に取り組んでいる団体である。当日のプレゼンテーションでは、それぞれが向き合っている課題について、解決の緊急性・重要性、現状の問題点が説明された。どれも公的な制度の狭間にあって、既存の方法では容易には解決できない、根深い問題を抱えていることが改めて痛感された。

選考にあたって重視したポイントは、課題の深刻さ・緊急性のほか、申請事業の課題解決との整合性、事業の具体性・実行可能性、社会へのインパクト、スケジュールや実施体制・予算の適正性であった。質疑応答では、選考委員から、実施しようとする事業の意義ややり方などについて、いささか厳しい意見も出されたが、こうしたことも考えてみてはどうかというアドバイスも同時に提案させていただいた。選考委員会は、様々なセクターの専門家から構成されており、委員からの意見は各団体とも今後の活動に向けて励みになったものと思っている。

選考の結果、2団体に助成することが決定した。「住友理工あったか基金」は、社会的課題に対して有効な解決策を生み出すという「ステップ」の段階に位置づけられている。この基金は、住友理工の社員の高い志を基にして創設されたと聞いている。是非とも、これを活かして課題解決に取り組み、次の「ジャンプ」の段階(寄付を集める事業指定プログラム「ミエルカ」)に挑戦して頂きたい。今回応募してくれた多くの団体が、自ら寄付を集める力を蓄え、自立していけるようになることを心から祈念している。

公益財団法人あいちコミュニティ財団
「住友理工あったか未来基金」
2016年度選考委員会委員長
涌田幸宏

募集要項はこちらをご覧ください。

▼選考委員会(プレゼンテーション選考)
・応募件数:4事業(申請総額:180万円)
・選考対象数:4事業
・採択件数:2事業

●事業名:ニート・ひきこもり・生きづらさを抱える子どもたちの居場所づくりと仕事づくり
・団体名:NPO法人リネーブル・若者セーフティネット
・事業拠点:安城市
・分野:子ども・教育
・助成金額:500,000円
・選考委員の講評:当団体の事業は若者の居場所づくりをし就労支援へとつなげる活動です。若者の中には就労が難しい場合も多く、そのため前提となる居場所づくりはとても意義深い活動といえます。多くの若者達が脱・引きこもりをできるよう当事業を採択しました。

●事業名:困難な少年たちの社会的自立を推進する寄り添う支援事業
・団体名:NPO法人再非行防止サポートセンター愛知
・事業拠点:尾張旭市
・分野:子ども・教育
・助成金額:500,000円
・選考委員の講評:「子どもたちの本音と希望を聞く」。その大切さを改めて深く感じました。再非行は、親がいない、親子関係がうまくいっていない、暮らす地域に戻れない、といった事情を抱える子どもたちが、繰り返し、負のスパイラルを生み出してしまう。そうならないように、子どもたちに寄り添い、一緒に時間を重ね、信頼関係を育む。発せられる言葉の一つひとつに温かさと覚悟を感じました。子どもたちを取り巻く環境(大人)の変化を生み出してほしいと願い、採択をしました。

▼応募事業・団体の概要(応募件数:4事業)

●分野
□障がい者:1(25%)
□子ども・教育:3(75%)

●申請総額(180万円)
□1事業あたりの平均申請額:45万円
□申請事業の予算総額:306万円
□1事業あたりの平均予算額:77万円
□助成金利用比率:59%

●種別
□NPO法人:3(75%)
□一般社団法人:1(25%)

●活動年数
□10年以上:1(25%)
□5年以上~10年未満:0(0%)
□0年以上~5年未満:3(75%)

●有給スタッフ数
□3人以上:2(50%)
□1人~2人:0(0%)
□0人:2(50%)

●年間予算規模(直近決算での経常収入)
□1,000万円以上~5,000万円未満:1(25%)
□100万円以上~1,000万円未満:2(50%)
□100万円未満:1(25%)

以上

【寄付者の声No.444】 知多半島出身で、地元を離れている人間としては、ち...
2017.08.22