事務局スタッフのやまだです。イベント報告です。
●タイトル:「あいちの課題深掘りファンド」2014年度助成事業・成果報告会「モチヨリ」~「外国人の子どもと発達障がい」の解決策を考える~
●開催日時:2014年12月21日(日)14:00−17:00
●会場:ブラザー・コミュニケーション・スペース
●会議出席者:浦田浩子さん、丹羽典子さん、岡谷絵美さん、オガタヨシコさん、河村槙子さん
●司会進行役:木村真樹/板書担当者:山田高広
●定員:40名(当日参加者:65名)
あいちの課題深堀りファンド2014年度助成先についてはこちら
キャンセル待ちがでるほど注目を集めた成果報告会、当日は定員40名のところ65名の参加がありました。参加者は学校教育関係者、保健福祉関係者、行政関係者、あいちの課題深堀りファンド助成事業でボランティアとして深堀りに携わった公務員のモグラーなど様々な分野からの参加がありました。はじめに、会場内でグループに分かれ、自己紹介&今日の成果報告会に対する意気込みを共有しました。
つぎに、多文化共生リソースセンター東海の河村さんから、あいちの課題深堀りファンド助成事業で深堀りした内容の説明のあと、外国にルーツのある子どもたちの発達障がいについてはまだまだ未開拓の分野であり、現場が抱える課題を共有しました。ゲスト登壇者の浦田さんからは、地域の保健師という立場で、丹羽さんは漢字カードを使った外国人児童の学習サポートの現場から、岡谷さんからは、学校カウンセラーの立場から、そしてオガタさんからは外国にルーツのある発達障がいの子どもをもつ親として、今感じている課題を挙げていただきました。
●アンケートより
・クラスの子で発達障害を疑っていた子は、愛着障害の可能性が大きいと感じた。外国につながる児童が安心して過ごせる場を作っていけたらと思います。
・他職種、他市の方々の話を聞き、自分が個々のケースとして課題にしていたことが、実は他の方たちも同じように前向きに取り組んでいたんだと知れよかったです。職場で深めていきたいと思います。
・オガタさんの話が印象にのこった。実際に毎日彼らと暮らしている彼女の姿勢、子どもに対する姿勢がすばらしいと思った。
・やはり外国人を対象とした課題には言語の壁が大きいなと感じました。通訳が足りないなら増やす(育てる)、共有する、工夫していくことが重要だと感じました。
・今日この場からネットワークが生まれようとしているところがよかった。様々な立場の人が参加していることがよかった。
・オガタさんの息子さんを見て「発達障がい」ってこんな感じなんだと分かりました。連れて来てくださってありがとう。
今回の成果報告会により「外国人の子どもと発達障がい」に携わる人たちの新たなネットワークができました。まだまだ未開拓のこの分野の課題解決のため、次の一歩へつながることに期待します。