「あいちの課題深掘りファンド」2014年度助成先選考結果

「あいちの課題深掘りファンド」2014年度助成先選考結果

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▼「あいちの課題深掘りファンド」とは?
「あいちの課題深堀りファンド」は、市民公益活動団体(NPO)が解決に挑む地域や社会の課題を深く追求する(深掘りする)ことで、その課題の緊急性や重要性を伝えられるようになることを目指して設置されました。

▼選考委員会 ※★:委員長
★神谷孝彦氏(刈谷市 次世代育成部 次世代育成監兼子育て支援課長)
・久野美奈子氏(公益財団法人あいちコミュニティ財団 常務理事/NPO法人起業支援ネット 代表理事)
・新海洋子氏(環境省中部環境パートナーシップオフィス チーフプロデューサー)
・間瀬康文氏(ブラザー工業株式会社 コーポレートコミュニケーション部
コーポレートブランドグループ 企画管理 チーム・マネージャー)
・宮原知沙氏(一般社団法人地域問題研究所 副主任研究員)

▼委員長総評

「あいちの課題深掘りファンド」は、市民公益活動団体(NPO)が、公務員やブラザー工業従業員のボランティアスタッフの協力を得て、「解決に挑む地域の課題」と「解決策の先行事例」の可視化に取り組む調査・研究に対する助成プログラムです。

これまでの団体支援や施策に対する助成とは趣向の違うプログラムでしたが、「歴史資源を生かしたまちづくり」「超高齢社会のまちづくり」という地域住民全体が関係者となる大きな課題を深く探る調査と、「視覚障がい者の就労」「外国籍の子どもたちの発達障害」という実態の可視化がまだされていない当事者の課題を探る調査について、4団体から申請がありました。

6月28日(土)、事前の書類選考とプレゼン研修を経て、多くの参加者が見守る中、公開プレゼンテーション選考を行いました。各団体につき、6分間という短い時間でしたが、事前に提出されていた書類では伝えきれない、自分たちの課題と想いが会場に伝わるプレゼンでした。その後、選考委員との間で、調査内容への具体的な質問、書類とプレゼン内容の差異、巻き込みたい対象者やボランティアスタッフとの関わりなど、質疑応答が交わされました。

プレゼン後、団体と参加者との交流タイムが有意義に進んでいる間、私たち選考委員は約30分間という制約の中で4団体から、1~3団体を選定するという苦しく、責任のある議論が始まりました。選考基準が事前に公表されており、それぞれ点数化して臨んだのですが、議論を進めていくうちに選考する上での課題が浮き彫りになってきました。

今回の助成対象は調査・研究なのですが、本来の目的は課題を深堀りし、可視化するためなので、申請内容のうち、「深堀りしたい課題そのものと社会的インパクト」「申請事業、すなわち調査・研究計画」「可視化した後の展開、支援策」の3つのウエイトが論議の焦点となり、それぞれに、部分的に不明瞭や疑問な点があったり、やや詰めの甘い内容がある印象を持ちました。

今回、最終的に選ばれた3団体のみなさまには、今後行われる「集合研修」や定例ミーティングを通して、サポート役のボランティアスタッフや巻き込む対象のみなさんとあらためて計画をよりよい方向に練り上げ、解決策の先行事例となるよう期待しています。

最後になりますが、このたびの選考を通じ、課題の深堀りとは何か、それを解決しようとする団体の可視化と支援方策をあらためて考える機会をいただきました。申請団体のみなさま、参加者のみなさま、財団事務局のみなさま、そしてファンドにご寄付いただきましたみなさまに心より感謝申し上げます。

公益財団法人あいちコミュニティ財団
「あいちの課題深掘りファンド」
2014年度選考委員会 
委員長
神谷孝彦

募集要項はこちらをご覧ください。

▼選考委員会(公開プレゼンテーション選考)

・応募件数:4事業
・採択件数:3事業

●事業名:愛知の視覚障がい者の職業実態調査事業
・団体名:名古屋視覚障がい者職業開発委員会
・事業拠点:名古屋市中村区
・助成金額:10万円
・選考委員の講評:自らの実体験に基づくプレゼンテーションは、その切実さが伝わり、選考委員の心を捉えました。一方で、課題を「深掘り」し、「次」につなげていくための手法は、まだまだ改善の余地があるのでは、というのも選考委員の総意です。ぜひ今回協力を得られるモグラーのみなさんや専門家の知見を活かしてブラッシュアップしていただき、社会を動かす一歩としていただくことを願っています。

●事業名:外国にルーツのある子ども(外国人児童生徒)の発達障害に関する調査事業
・団体名:NPO法人多文化共生リソースセンター東海
・事業拠点:名古屋市中区
・助成金額:10万円
・選考委員の講評:すべての人びとの生きる権利を守り抜きたい。そんな気持ちを強く感じるプレゼンでした。多文化共生、発達障害という言葉に表された、社会的にマイノリティな存在といわれる人びとに思いを寄せ、一緒に生きる空間、共感し合うコミュニティをどうつくっていくか。その勇ましさと向き合う、挑みあふれるプロジェクト…。しっかり応援しています。

●事業名:高齢者の暮らしのニーズとリズムの深掘り調査事業
・団体名:NPO法人岡崎まち育てセンター・りた
・事業拠点:岡崎市
・助成金額:10万円
・選考委員の講評:今回は「解決策の一つである惣菜屋の試験営業を調査対象ありきではなく『深刻化する少子高齢化』の課題を深堀りするための活動を行う」という条件付きの採択となりました。解決策ありきの「プロダクトアウト」の発想ではなく、困りごとから入る「マーケットイン」のアプローチで活動に取り組んでいただくことを期待します。

▼応募事業・団体の概要(応募件数:4事業)

●申請総額(40万円)
□1事業あたりの平均申請額:10万円
□申請事業の予算総額:54万円
□1事業あたりの平均予算額:14万円
□助成金利用比率:71%

●種別
□NPO法人:2(50%)
□任意団体:2(50%)

●活動年数
□5年以上~10年未満:2(50%)
□0年以上~5年未満:2(50%)

●有給スタッフ数
□5人~9人:2(50%)
□0人:2(50%)

●年間予算規模(直近決算での経常収入)
□1億円以上:1(25%)
□1,000万円以上~5,000万円未満:1(25%)
□100万円未満:2(50%)

【寄付者の声No.444】 知多半島出身で、地元を離れている人間としては、ち...
2017.08.22