6/26(金)・30(火)「名フィル子どものエール基金」2014年度助成事業報告会を行ないました。

こんにちは。事務局スタッフのやまだです。イベント報告です。

●タイトル:「名フィル子どものエール基金」2014年度助成事業報告会
【第1回】
●開催日時:2015年6月26日(金)18:30−20:00
●会場:名古屋フィルハーモニー交響楽団事務局(名古屋市音楽プラザ4F)
●参加者:13名(助成先3団体、名フィル事務局2名、あいちコミュニティ財団事務局4名、ほか2名)
【第2回】
●開催日時:2015年6月30日(火)9:30-10:30
●会場:日本陶磁器センタービル4F多目的ホール
●参加者:8名(助成先2団体、名フィル事務局1名、あいちコミュニティ財団事務局3名、ほか1名)

2014年4月1日(水)~2015年3月31日(火)までの一年間、助成事業を実施した「名フィル子どものエール基金」助成先5団体からの事業報告会を開催しました。

NPO法人全国こども福祉センター
事業名:子どもと街頭パトロール!
名フィル報告会(全国こども福祉センター)
夕方から夜にかけて繁華街に居続ける少年少女が、たばこを吸ったりお酒を飲んだりしていても大人は見て見ぬふり。全国こども福祉センターさんでは、名古屋駅やお祭りなどに出向き、着ぐるみを着た学生や若者スタッフが少年少女へ「今日はどうしたの?」「ちゃんとご飯食べてる?」「学校へ行ってる?」「身近に頼れる人はいる?」と声をかけ街頭パトロールをしています。TVや新聞に取り上げられるなどで活動の認知度は上がってきているが、声かけした少年少女の受け皿がまだまだ足りないことを今後の課題としています。昼間のフットサルやバドミントンの場を設けるなど受け皿を模索中。今後は地域とも連携し街頭パトロールを行なうことで少年少女の非行を早期に防止していきます。

NPO法人ひろがり
事業名:障がいの重い子どもの子育ち支援~食べること、ふれあうことを大切に~
名フィル報告会(ひろがり)
食べること、ふれあうことを大切に、障がいの重い子どもの「子育ち」支援をしているひろがりさんです。高齢者向けの介護食作りを学ぶ機会はあるが、障がい児向けはほとんどないことから、「こころとからだにやさしい介護食作り研修会」を開催しました。90名以上の参加があり県外からの参加や専門家の参加もありました。また、ご家族同士が介護食を一緒につくり、ふれあい体操などをするくわくプロジェクト」では、ご家族が日ごろの悩みを共有しホッとできる機会をつくりました。この活動を必要としている人たちは多くいるものの資金面では難しい現状。寄付募集や専門化向けの研修会からは参加費をもらうなど今後は資金面の強化にも注力していければとのアドバイスがありました。

NPO法人アスクネット
事業名:マイチャレンジインターンシップ2014
名フィル報告会(アスクネ
ット)
8~9人に1人が大学を中退している昨今。将来の夢や働くことに具体的なイメージがもてるよう高校生にインターンシップの機会をつくる活動をしています。商業科高校など専門科高校では職場体験の機会があるものの、普通科に通う高校生にとってはインターンシップの機会が少ないので、普通科高校の生徒へ呼びかけたいが、なかなか周知できていない。今は教育委員会や学校を通しての募集が主だが、今後は広報の方法も工夫しながら活動を続けて行きたいとのことでした。また、インターンシップを受けた高校生がその後どのように変化していったかの経過が追えるようアンケート調査などを充実させていく予定です。

NPO法人楽知ん研究所
事業名:<バンジーチャイム演奏会>普及事業
名フィル報告会(楽知ん)
真ちゅうパイプを使い子どもからお年寄りまで一つの曲を簡単に一緒に演奏できる「バンジーチャイム」を使ったワークショップを開催しました。助成期間中に新曲を1曲製作し、体験型の演奏会は7回開催、大学生や保育士さんなどこれから地域の課題を解決していく人たちが、バンジーチャイムを体験することで、はじめの一歩の入口を応援できた。障がいのある子どもも80歳を超えたお年寄りも一緒に演奏できたことで笑顔があふれるバンジーチャイムを名古屋から全国、海外へ展開していく予定です。バンジーチャイムを体験したことでその人にどんな変化があったかの効果が現れるまで時間が必要なので、今後は経過観察できる仕組みをつくり効果が計れるといいとアドバイスがありました。

NPO法人こどもNPO
事業名:学校に行けない、行かない子どもの居場所づくり事業
名フィル報告会(こどもNPO)
名古屋市緑区には不登校の子どもが小学生で95人、中学生で204人います。不登校の子どもは親子ともに家に引きこもっている場合が多く、親も疲れています。学校へ行けるようになるまで、安心して過ごせる居場所を月に2~3回開設しました。開設回数が少ないことやここに行くことが楽しくなると学校へどんどん行けなくなるんじゃないかという親の不安などがあり、通いたくても通えない場合もあり、助成期間中に寄付を募集し今年度からは定期的に開設することが可能となりました。新たに居場所を「ルーツ」と名づけ、子どもたちを受け入れる体制が整いましたが、学校に通えない子どもたちへどうしたらルーツの存在を知ってもらえるかが今後の課題。まずは、学校と信頼関係を気づき、地域の児童委員さんや適応教室との連携を重ねることで、ルーツを知ってもらい、通いたいと思う子どもが通えるようになっていくといいとアドバイスがありました。

名フィル報告会

一般的な助成金では、助成して事業が終了したら報告書を書いて終わり、というパターンが多いですが、当財団の助成は報告書を出した後に、報告会まで開くというスペシャルデザートつきでした。助成事業としてはこれをもって終了ではありますが、引き続き、助成先団体へのみなさまからの応援よろしくお願いします!