こんにちは。事務局スタッフの荒木です。「休眠預金活用時代に備える2日間」Day1~「組織評価」「社会的インパクト評価」への第一歩~を開催しました。
●日時:2017年5月12日(金) 14:30~20:30
●会場:名城大学 ナゴヤドーム前キャンパス 西館2階社会連携ゾーンshake
●参加者:41名
「休眠預金活用法」が昨年末に成立するなど、市民公益活動団体(NPO)に対する社会からの期待が急速に高まっています。そんな背景から「休眠預金活用時代に備える2日間」と題し、内閣府や他地域から講師をお招きしセミナーを開催しました。1日目(5月12日(金) )は、「休眠預金活用法」とともに「組織評価」「社会的インパクト評価」がキーワードです。参加者はNPO、行政、企業と様々な方々が参加されました。
オープニングガイダンスでは「休眠預金活用法」とは?と題して、内閣府休眠預金等活用担当室参事官、岡本直樹さんから「休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」の概要から、現在審議議会で議論されている内容などをお話しいただきました。「休眠預金は寄付よりも重たいお金」「休眠預金はばらまくためではなく、社会課題に対して成果をあげるため」「成果にこだわる」といった印象的な言葉を聞き参加者の姿勢がどんどん前のめりに。休眠預金を活用して社会課題を解決するんだという岡本さんの熱い想いを感じとりました。
つづいて ~「組織評価」の第一歩~非営利組織のための「第三者組織評価」制度説明と題して一般財団法人非営利組織評価センター企画部、杉田研一さんからお話しいただきました。「組織の目的と事業の実施」「ガバナンス」「コンプライアンス」「情報公開」「事務局運営」と組織評価対象の5分野を紹介していただき、評価事例を紹介していただきました。
最後に~「社会的インパクト評価」の第一歩~「ロジックモデル」をつくるポイントと題してPwCあらた有限責任監査法人の五十嵐剛志さん、ロジックモデルを作成し、内閣府の報告で評価が高い事例として取り上げられたNPO法人PakaPaka事務局長、土肥りささんにお話しいただきました。五十嵐さんからはロジックモデルの概要、作成の仕方、よくある失敗事例などを紹介していただきました。ロジックモデル作成のポイントは「誰の、どんな問題を解決したいのか具体的にすることが重要」とお話しがありました。土肥りささんからは作成したロジックモデルを紹介していただき、質疑にお答えいただきました。普段当財団の木村が「誰の、何を」を解決するのか?を口を酸っぱくして私たち事務局や、関係団体さんに問ています。「誰の、何を」は団体さんが活動するうえ大事な指標になると改めて感じました。
以下は、参加者からお寄せいただいた感想です。
・ソーシャルセクターの覚悟が試されている
・休眠預金活用法は従来とは全く異なるスキームであることが理解できた
・休眠預金活用法は成果のための制度と感じた
・評価について当たり前のことを当たり前にやる難しさを感じた
・組織評価でNPOを成長させるという目的があることが新鮮だった
・ロジックモデルの作成の重要性は理解できた
・ロジックモデルを行政の政策判断の基準にできればいいな