事業指定プログラム「ミエルカ」2016年度助成事業報告

●事業名:障がいをもつ子どもたちが地域とともに成長する居場所づくり
・団体名:NPO法人パンジー
・助成金額:326,712円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】重度心身障がい児一人ひとりに寄り添った療育をする場(尾張西部)2カ所

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
子供たちの輝ける場所を作りたくて、方法として放課後等デイサービスという制度事業を選んだが、さまざまな葛藤の中や制度の変更、方向性の違いや障害由来の理由からの仲間との離別などがあった。
長く困難な課程の中で、目指すことがぶれなかったことだけが誇りだった。ミエルカのご縁で他の助成金をいただくこともできた。

 

●事業名:安心して子育てできるまちづくり「にっしん産後サポート」事業
・団体名:NPO法人ファミリーステーションRin
・助成金額:79万円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】日進市の子育て中の家庭の56%が「家事を思うようにできない」ことを不安・負担だとかんじている(2015年)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
お友だちから「産後は大変だから頼めるところがあるなら頼んでおいたほうがいい」とアドバイスをもらって、モニターに応募してくださったAさん。出産前に伺ったときは出産後のご自身の体調や子育てについて想像がつかないというご様子でした。育休を取得されていたので、お仕事のことも気になるようで「産後2ヶ月ぐらいで復帰したい」とお話されていました。
実際にご出産されてからは、食事づくりと赤ちゃんのお世話のために、10回程度訪問させていただきました。初回の訪問のときはAさんの顔色も悪く、出産の疲れもある様子でした。数回目の訪問のときに「2ヶ月で復帰なんて無理ですね」と言われ、育休中のお子さんとの過ごし方も少し考えられるようになった様子でした。訪問を終える頃には「子どもが1歳になるまで育休を取ることにしました」と教えてくださいました。
訪問しているときには、絵本やおもちゃのこと、保育園のこと、ママ友についてなど、雑談交じりにいろいろなお話をさせていただきました。そのこともお母さんが赤ちゃんと過ごすにあたり、何かのヒントになっていたのであればうれしいです。サポートが終わり、3ヶ月が経った今年のお正月には年賀状を送っていたただきました。ご夫婦で子育てを楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきました。

 

●事業名:不登校の子どもたちの自立支援事業プロジェクト
・団体名:NPO法人子どもたちの生きる力をのばすネットワーク
・助成金額:957,305円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】愛知県内の中学生のうち不登校の子どもの割合36人に1人(2013年度)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
当フリースクールの卒業式での様子です。今年も多くの卒業生を見送りましたが、子どもたちは人々の温かい気持ちに囲まれ祝福されて卒業していきました。人前で言葉を発することのできなかった子どもたちが将来の夢を語り、保護者やスタッフに感謝の言葉を述べる場面は感動的でした。子どもの成長を涙ながらに語るお母さんもいらっしゃいました。学校関係者の方々の中にも、涙される先生方もいらっしゃいました。フリースクールについて一部でも理解して頂ける瞬間であったと思います。