事業指定プログラム「ミエルカ」2015・助成先(事業指定寄付先)選考結果

ミエルカ2015

 

 

 

 

事業指定プログラム「ミエルカ」2015
助成先(事業指定寄付先)選考結果

▼事業指定プログラム「ミエルカ」とは?
事業指定プログラムとは、あいちコミュニティ財団(以下、当財団)と参加する市民公益活動団体(NPO)が一緒になって寄付を集める“志金”調達サポートプログラムです。「地域で今、何が起きているか?」「課題は何か?」を広く訴え、その解決策(=参加NPOが行う取り組み)への寄付金を当財団経由で集め、集めた寄付金から運営費を除いた額を助成金として交付します。

参加NPOは、寄付を集める計画を当財団とともに考え、Webサイトなど、寄付を集めるためのツールを整備します。また、参加NPOは、当財団が用意するクレジットカードの決済機能を活用することができます。寄付募集を通して、参加NPOが解決に挑む地域や社会の課題を「見える化」し、その認知度を高めることで、NPOに必要なお金の流れをつくります。また、そのプロセスを通して参加NPOの組織基盤強化にも取り組み、NPOの信頼性を高めることで、安心できる地域の未来を創造することを目指します。

選考委員会 ※★:委員長
・岡本一美さん(NPO法人地域福祉サポートちた 代表理事)

・河合裕子さん(NPO法人日本ファンドレイジング協会 東海チャプター)
・水野晶夫さん(名古屋学院大学 経済学部 教授)
・吉田忠久さん(株式会社デンソー 総務部 社会貢献推進室 室長)
★渡辺規人さん(豊田市 社会部 地域支援課 とよた市民活動センター 所長)

委員長総評
1.申請事業と選考結果
2015年9月24日(木)、フレンドレイザーと財団の事務局スタッフによる一次書類選考を通過した4団体に対して、最終(ヒアリング)選考会を実施しました。申請事業は子ども居場所づくりや重度の障がい児のための放課後デイサービス、低月齢時児の母親を手助けするシステム(産後サポート事業)、地域での教育支援などで、現行の公的制度では支援が届かない、放ってはおけない地域の課題ばかりでした。結果として、3団体が事業指定プログラム「ミエルカ」2015の事業として採択、1団体が不採択となりました。

2.選考過程
プレゼンと質疑応答の後、選考委員5名は「ビジョンと申請事業の整合性」「社会課題の深刻さや緊急性」など8項目で採点。採点結果を基に議論して、採択の可否を決定しました。どの団体からも、地域の切実な課題に真剣に向き合っていることは十分伝わってきました。しかし、その一方で事業内容や事業量に対する「スケジュール・実施体制・予算の適切性」で疑問符のつくところもありました。

3.各団体に思うこと
採択された団体は、今後、あいちコミュニティ財団と一緒になって“志金”を集め、来年度(2016年度)から申請事業に取り組むこととなります。“志金”は、団体の強い思いと財団の技術支援により、地域の課題解決に有効に活用されると思います。ご健闘をお祈りします。一方、今回不採択となった団体には、財団が別のプログラムを提案し、引き続き応援されるとのこと。あいちコミュニティ財団には、本プログラム「ミエルカ」のほかに、さまざまな助成プログラムがあります。引き続き、財団とともに地域の課題解決に向け、チャレンジを続けていただきたいと思います。

公益財団法人あいちコミュニティ財団
事業指定プログラム「ミエルカ」2015選考委員会
委員長 渡辺規人

募集要項はこちらをご覧ください。

一次(書類)選考

・応募件数:4事業(申請総額:2,920,000円)
・選考対象数:4事業
・書類選考通過数:4事業

一次(書類)選考の様子はこちらをご覧ください。

最終(ヒアリング)選考
・採択件数:3事業

●事業名:放課後デイサービスの立ち上げ
・団体名:NPO法人パンジー
・事業拠点:稲沢市
・分野:障がい者
・コース:「東海チャプター」コース
・選考委員の講評:営利事業者による参入が進んだ「放課後等デイサービス」へのチャレンジ。具体化に伴い、収支予算書を現実的なものにブラッシュアップしていただければと思います。本事業のプロセスを組織基盤強化につなげ、理念である「重度の障がいがあっても自分らしく過ごせる地域社会づくり」の実現に向かって、組織を鍛える活動に邁進されることを願います。

●事業名:新しい家族のスタートに寄り添う「産後サポート」事業
・団体名:NPO法人ファミリーステーションRin
・事業拠点:日進市
・分野:子ども・教育
・コース:「フレンドレイザー」コース
・選考委員の講評:ひとりの新米ママさんが、初めての子育てに不安を抱えながら過ごすのではなく、サポート事業を通じて地域で安心して子育てができ、子どもの情緒を育て、地域コミュニティにつながっていくことで、子どもも親も輝いてほしいです。次の新米ママさんを先輩ママさんとしてサポートできる支援の連鎖につながることも期待します。

●事業名:不登校の子どものたちの自立支援プロジェクト
・団体名:NPO法人子どもたちの生きる力をのばすネットワーク
・事業拠点:半田市
・分野:子ども・教育
・コース:「フレンドレイザー」コース
・選考委員のコメント:「ミエルカ」への申請理由である不登校生徒の受入拡充に向けた2部制の本格稼働計画について、内容の具体性や社会課題との整合性が評価されました。貴団体の活動は、地元・半田市や近隣市町の行政からも高い評価を受けており、子どもたちの自立に寄り添い、サポートする貴団体の一層の飛躍に大いに期待します。

最終(ヒアリング)選考の様子はこちらをご覧ください。

応募事業・団体の概要(応募件数:4事業)
●地域
□尾張地区:3(75%)
□名古屋地区:0(0%)
□知多地区:1(25%)
□三河地区:0(0%)
●分野
□子ども・教育:3(75%)
□障がい者:1(25%)
□お年寄り:0(0%)
□多文化共生:0(0%)
□まちづくり:0(0%)
□働き方:0(0%)
□文化・スポーツ・科学:0(0%)
□環境:0(0%)
□NPO支援:0(0%)
●申請総額(2,920,000円)
□1事業あたりの平均申請額:730,000円
□申請事業の予算総額:12,131,048円
□1事業あたりの平均予算額:3,032,762円
□助成金利用比率:25%
●申請額
□100万円以上:1(25%)
□50万円以上~100万円未満:3(75%)
●種別
□一般社団法人:0(0%)
□NPO法人:3(75%)
□任意団体:1(25%)
●活動年数
□15年以上:1(25%)
□10年以上~15年未満:1(25%)
□0年以上~10年未満:2(50%)
●有給スタッフ数
□10人以上:1(25%)
□1人~9人:1(25%)
□0人:2(50%)
●年間予算規模(直近決算での経常収入)
□1,000万円以上~5,000万円未満:1(25%)
□500万円以上~1,000万円未満:0(0%)
□100万円以上~500万円未満:1(25%)
□100万円未満:2(50%)

以上