事業指定プログラム「ミエルカ」2014年度助成事業報告

●事業名:生きづらさを訴える子どもや若者たちの交流・居場所づくり
・団体名:NPO法人ゆずりは学園
・助成金額:668,488円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】愛知県の中学生の不登校生徒は6,093人、小学生は1,644人(2012年)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
竹ドームでコミュニティ広場作りでは、ゆずりは学園の小中学生から高校生、大学生、ボランティアNICEの学生や社会人、地域住民も参加して、共同で行うことができました。今までとは違った新しいコミュニティとしてさまざまな関わりを持つことができました。フラダンス、パフォーマンス、音楽会と参加者を巻き込んだ交流の時間が多く持てたことは、とても大きな効果がありました。

海を見ながらのヨガ教室、ゆずりはの森のネイチャーセラピー、17メートルの岩のツリークライミングなども開催し、また生徒達がうどん店、フランクフルト店などに協力できたことは、地域住民などの年代の違う異世代交流もできたことで、子どもたち、青年、スタッフ、ボランティアNICEの若者、大学生それぞれに自分たちで最初から参加・協力する今回の体験の場は、自信につながったとの意見も多く出ました。

フリーマーケットでは子どもたち自ら作った作品を販売するなど、今までは学園の中だけの活動から、地域住民や遠方からも買い物に来てくれる方との交流があり、社会とのつながりを実感できる場としても貴重な体験となりました。

131013ゆずりは活動写真

 

●事業名:「働くことをあきらめかけている人」の中間的就労の場づくり事業
・団体名:一般社団法人日本ダイバーシティ推進協会
・助成金額:330,255円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】愛知県の若年無業者数は29,000人(2012年)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
最初は、人になじめない人がいたり、途中で抜けてしまう人がいたり、改めて人とコミュニケーションをすることの苦手意識を再確認することになった人もいました。しかし、1年後の最終日では、それぞれが役割を持ち、お互いに違いを知って、いい悪いではなく、お互いの違いを認め合えるチームとなっていました。最後に、途中で逃げ出そうとした人が、最後までやりきって、「人の可能性について改めて感じることができました」というコメントが印象的でした。
参考:https://www.youtube.com/watch?v=1V1vqICqoNE&feature=youtu.be

ダイバーシティ

 

●事業名:ダブルリミテッドを生まないための漢字カード教材普及事業
・団体名:NPO法人にわとりの会
・助成金額:900,373円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】日本語指導が必要な外国人児童生徒数は5,623人で全国最多(2010年)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
にわとりの会の活動に対するG団体のK先生からのメールです。
「漢字学習のとき、音声ペンを奪い合いながらやっています。また、みんなで楽しんで漢字のカルタ取りをしています。

<中略>

にわとり式漢字検定の合格証とバッジを送ってくださりありがとうございました! 立派な合格証に感激です。しかし、全員が合格ではないので、どうやって渡そうかなとちょっと悩んでいます。不合格だった子にどんな声がけをしたらいいのかアドバイスをしていただけるとそれも助かります。

<中略>

合格証を手にやった~! の笑顔、先生にもお見せしたかったです。不合格だった生徒も辞書を使いながら100点に。自分がダメだったことをちゃんとわかっていて、次はがんばると言っていました。次回の試験にやる気を示してくれてよかったです。継続していくことが大切だと思いますので、またよろしくお願いいたします。」
どの子も伸びたいと思っている気持ちが伝わってきます。この気持ちにこれからも真摯に答えていきます。

寄付カタログ写真

 

●事業名:誰もが自立・社会参加プロジェクト〜ちくさから新しい就労訓練プログラム確立への挑戦〜
・団体名:NPO法人アダージョちくさ
・助成金額:498,641円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】名古屋市内で施設支援により就職した精神障がい者は1年で700人に1人(2012年度)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
高齢者デイサービス事業所からキッチン&換気扇清掃の依頼を受けて事業に赴いたとき、デイサービスの利用者の方が、彼らが一生懸命に働く姿を見て「ご自分たちも(いろいろな病気を抱えていて)大変なのに、こんな年寄りのために一生懸命がんばってくださってとてもうれしいわ。」と非常に感謝され、交流を図ることができました。その交流を通して、今まで「精神障害者になった時点で、そんなにいい仕事なんかないし、とにかく楽に稼げる仕事があればいい。」と仕事に対する動機や、やりたい仕事が特に見つからないまま就労訓練を行っていた障がい者の方が「デイサービスの職員さんってのも悪くないなぁ、なんか楽しそう。」と、職業選択について真剣に考えていただけたことが印象的でした。

活動写真(1)

 

●事業名:子育て情報の循環と母親たちの「はじめの一歩」を応援
・団体名:あいち かすがいっこ
・助成金額:592,468円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】春日井市の核家族世帯数は76,000世帯超(2010年)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
あいちかすがいっこは、ミエルカ2013を申請することがきっかけで立ち上がることができた任意団体でした。このプロジェクトに選ばれ、それが自分達の自信へと繋がり、地域の課題がしっかりとみえてきて、解決策も考えられるように成長しました。私たちの最強サポーターでもあったフレンドレイザーのみなさんをはじめ、あいちかすがいっこの活動を通じて出会った方々が、私たちの活動に共感し応援してくれました。「地域を巻き込みみんなで子育て」をテーマに活動してきて、NPO法人あいちかすがいっこへと法人化するステップを踏み出しました。このステップを踏むために協力してくれたのもフレンドレイザーさんです。そして、理事にもなっていただきました。あいちかすがいっこは、ミエルカ2013がきっかけで誕生し、ミエルカ2013で出会った人々が応援してくださったから、NPO法人あいちかすがいっこを設立することができたのです。人と人との出会いとつながりが、地域を活性化していくことへつながります。ミエルカ2013を通じて、たくさんの方へ出会えたことは、私たちの財産です。応援していただき、ありがとうございました。

活動写真②

 

●事業名:愛知初、国産紅茶の小規模加工所で、人と自然がいつまでも共生できる額田へ!
・団体名:NPO法人インディアンサマー
・助成金額:950,438円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】旧額田町の小学校8校中3校が閉校(2009年度)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
国産紅茶生産体験を開催しました! 額田地区に古くから伝わる茶畑で、「茶摘み」。そして乾燥させている間に、くらがり渓谷での「バーベキューランチ」。ここで一気に参加者同士の交流が深くなりました! そして、みんなで摘んだ茶葉をみんなで「手揉み」。紅茶つくりに欠かせない半発酵を促すために、力いっぱい手揉みしました。夜は宿泊施設で、みんなで夕食! 食材は地元農家さんより分けてもらった野菜をカレーに入れたり、焼いて食べたり、茹でたり、そのまま食べたりと、大家族のような夕食でした! 夕食後は茶業の実態について語り合い、今何が必要なのかを参加者全員で話し合いました。翌日は、国産紅茶を含む世界の紅茶との飲み比べるワークショップを開催。作った紅茶を持って帰るためのパッケージ作りもみんなでやりました!その頃にはみんな本当の家族のような雰囲気になっていました。新規就農者を募るため、この体験の1泊コースを2回、1日コースを3回実施。今でも交流をさせていただいております。そして我々スタッフも茶業に深く触れることができました!

○メイン写真インディアンサマー活動風景