「NDS感動基金」2014年度助成先選考結果

「NDS感動基金」2014年度
助成先選考結果

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▼「NDS感動基金」とは?
「NDS感動基金」とは、NDS株式会社の創立60周年を記念して、「すべてのお客様に『感動』していただくために」という経営理念から、地域や社会に「感動」を届ける市民公益活動団体(NPO)を応援するために設置されました。本基金では、NDS株式会社の「仕事に対して積極的に取り組む姿勢」「自らを変えようとする努力」「新しいものを生み出す知恵」に対する最大限の敬意を表す企業風土を、地域の中で共有していきたいと考えています。

▼選考委員会 ※★:委員長
・今井友乃氏(NPO法人知多地域成年後見センター 事務局長)
・棚橋義忠氏(NDS株式会社 CSR推進部 課長)
★千頭聡氏 (日本福祉大学 教授)
・戸成司朗氏(公益財団法人あいちコミュニティ財団 理事/東海ゴム工業株式会社 CSR・社会貢献室長)

▼委員長総評
今回の「NDS感動基金」には8団体からの応募がありました。第一次の書類選考を通過した4団体が、最終選考として公開プレゼンテーションを行い、最終的には3団体がめでたく採択されることとなりました。

申請書には、解決に挑む地域や社会の課題を明らかにした上で、その課題解決に向けてどう取り組んでいくかを示し、その結果として、地域や社会に価値をどのようにもたらすことができるかを明記する項目があります。したがって、審査においても、その実現可能性や、提案された事業内容が地域や社会にどんな価値をもたらすことができるかがポイントとなりました。4団体の提案はいずれも、社会的な課題・ニーズにきちんと立脚し、その解決策を提示したものでしたが、一過性に終わらない、地に足の着いた「感動」を社会に与えられるかどうかという点で、若干の優劣がつく結果となりました。

採択された3団体のうち、「赤ちゃん先生プロジェクト」は、「赤ちゃん先生」が、参加する高校生に感動を与えることにとどまらず、お母さん(ママ講師)自身の成長と社会への参画に結びつく可能性が評価されました。「地域で支える特別支援教育」は、子どもたちの発達状況に応じた多様な学びの形を社会として応援していくことの必要性が明確に指摘されており、公的な支援制度と相補う取り組みであることが評価されました。また、「子どもとアーティストの出会い」は、子どもの持つ多彩な想像力・表現力を大いに引き出す事業内容であり、外国籍の子どもたちを含めた児童全体のコミュニケーションを創発し、多文化共生社会をつくるために重要なアプローチであることが評価されました。

今後、活動に関わるすべての関係者や子どもたちが、「感動」を共有しながら、社会の一員としての参画意欲や効用感を高めることができるように、十分に事業内容を精査し、実施されることを願っています。

公益財団法人あいちコミュニティ財団
「NDS感動基金」
2014年度選考委員会委員長
千頭聡

募集要項はこちらをご覧ください。

▼選考委員会

・応募件数:8事業(申請総額:219万円)
※辞退された1団体を除く
・選考対象数:7事業
・採択件数:3事業

●事業名:赤ちゃん先生プロジェクト
・団体名:NPO法人ママの働き方応援隊
・事業拠点:名古屋市南区
・助成金額:198,000円
・選考委員の講評:
次世代を考えるのに、一番大事なのは子どもです。子どもは社会の宝です。その子を育てる母はこの世でたった一人のものです。泣いても、笑っても周りに感動を与える子育てができるお母さんは人生で一番輝いています。今の、大変な経験を、仲間で乗り越えて子どもの成長とともに母も成長してください。この活動を通じてお母さんたちがすてきな社会人になることを期待しています。

●事業名:地域で支える特別支援教育
・団体名:NPO法人こどもサポートクラブ東海
・事業拠点:犬山市
・助成金額:355,333円
・選考委員の講評:ダイバーシティの視点から現代社会の抱える重要なテーマだと思います。特に軽度障がい児の問題は制度の境界線にあり、どうしても取り残されがちであり、今回の基金の助成に値する活動だと思います。その中で、貴法人の活動が持続性を持つためには、行政との関わりだけでなく、団体自身として、資金的支援体制を構築されることを期待します。

●事業名:子どもとアーティストの出会い
・団体名:NPO法人アスクネット
・事業拠点:名古屋市熱田区
・助成金額:146,667円
・選考委員の講評:外国籍の児童が多く在籍している愛知県の課題をとらえ、アーティスト講師によるワークショップ開催という事業は、国籍に関係なく参加児童が楽しく取り組める内容であると感じました。今回の取り組みを通じて、積極的なコミュニケーションとともに、創造性豊かな子どもの育成につながることを期待します。

▼応募事業・団体の概要(応募件数:8事業)
※辞退された1団体を除く

●申請総額(219万円)
□1事業あたりの平均申請額:31万円
□申請事業の予算総額:417万円
□1事業あたりの平均予算額:60万円
□助成金利用比率:52%

●種別
□NPO法人:6(86%)
□任意団体:1(14%)

●活動年数
□15年以上:1(14%)
□10年以上~15年未満:2(28%)
□5年以上~10年未満:2(28%)
□0年以上~5年未満:2(28%)

●有給スタッフ数
□10人以上:1(14%)
□5人~9人:1(14%)
□3人~4人:1(14%)
□1人~2人:2(28%)
□0人:2(28%)

●年間予算規模(直近決算での経常収入)
□1億円以上:1(14%)
□5,000万円以上~1億円未満:1(14%)
□1,000万円以上~5,000万円未満:1(14%)
□500万円以上~1,000万円未満:2(28%)
□500万円未満:2(28%)

以上