「ちた型0~100歳のまちづくり基金」2016年度助成先選考結果
▼「ちた型0~100歳のまちづくり基金」とは?
高齢者(特に75歳以上)の急増に伴い「医療・介護サービスの大幅な不足」が予測される中、全世代の地域住民がたすけあう「ちた型0~100歳のまちづくり」(※1)の先行事例を育むために、2016年7月に設置した基金です。本基金に持ち寄られた“志金”は、全国でも福祉系NPOの先進地である知多地域(阿久比町、大府市、武豊町、知多市、東海市、常滑市、半田市、東浦町、南知多町、美浜町の5市5町)で「コレクティブ・インパクト」(※2)の実現に向けて生かされます。
※1:NPO法人地域福祉サポートちたが提唱する「ケアしあうコミュニティづくり」のこと。知多地域の5市5町では、介護保険制度が始まる前の10年間(1990年~2000年)で11のたすけあい活動団体が誕生しています。
※2:立場の異なる組織(NPO、企業、教育機関、行政など)が組織の壁を越えてお互いの強みを出し合い、地域や社会の課題解決を目指すアプローチのこと。
【参考】ソーシャルイノベーションのキーワード“Collective Impact”とはhttp://sbr.tcap.jp/?p=1613
▼選考委員会 ※★:委員長
・岡本一美さん(NPO法人地域福祉サポートちた 代表理事)
・大久保智規さん(NPO法人エンド・ゴール 理事長)
・成瀬幸雄さん(南医療生活協同組合 専務理事)
・原田正樹さん(日本福祉大学 教授・執行役員)
★前山憲一さん(半田市社会福祉協議会 ふくし支援グループ長)
▼委員長総評
1.申請事業と選考結果
2016年9月25日(日)、一次書類選考を通過した団体に対して、最終選考会を実施しました。本基金は、地域課題解決に向けて立場の異なる組織が協力し合い、お互いの強みを活かした実践を行うことが応募条件です。そのため、ハードルが高かったようで、最終選考会へのエントリーは1団体のみとなりました。選考の結果、世代・性別などを限定しない「誰もが気軽に立ち寄れ、相談できる常設の居場所づくり」の開設を目指す団体が採択されました。
2.選考過程
ヒアリングの後、選考委員5名は「申請事業の必要性」「申請事業の具体性」等5項目に基づき議論の上、全会一致で採択を決定しました。申請事業は、その必要性や妥当性について高い評価を得ました。一方で、調査方法・調査対象・目標設定等に具体性がやや不十分という印象を受けました。
3.助成団体に思うこと
申請事業はあいちコミュニティ財団の支援を得てさらにブラッシュアップされます。この事業が当該地域の「誰もが支えあい安心できる地域づくり」、つまりは地域包括ケアシステムの推進に寄与されるものと大いに期待しています。
公益財団法人あいちコミュニティ財団「ちた型0~100歳のまちづくり基金」
2016年度選考委員会委員長
前山憲一
募集要項はこちらをご覧ください。
▼最終(ヒアリング)選考
・応募件数:1事業(申請総額:500,000円)
・選考対象数:1事業
・採択件数:1事業
●事業名:今ある居場所を見直して、多世代が集える常設居場所につなげよう!!
・プロジェクトチーム名:チームにじ
・代表団体名:NPO法人絆
・事業拠点:知多郡東浦町
・分野:まちづくり
・助成金額:50万円
・選考委員の講評:東浦町の多世代が、気軽に立ち寄れる居場所づくり。そのための調査と、具体化を目指したいという内容が評価されたものです。調査段階から地域の多世代の参加をはかり、多世代とともに考え、具体化をはかっていくことを期待します。この基金もまた、さまざまな人びとの大切な寄付によって成り立っていますので、使用された経過や結果の報告が楽しみです。
▼応募事業・団体の概要(応募件数:1事業)
●分野
□まちづくり
●申請総額(500,000円)
□申請事業の予算総額:500,000円
□助成金利用比率:100%
●種別
□NPO法人
●活動年数
□15年以上
●有給スタッフ数
□10人以上
●年間予算規模(直近決算での経常収入)
□1億円以上
以上