【申請事業の詳細】高齢者お出かけ支援と生きがい作りに関するニーズ調査

申請団体名:NPO法人ing

【課題を共有して巻き込みたい対象者】
(1)40~60才代 在宅で介護(認知症含む) あるいは老老介護の両親を離れて見守っているご家族、要支援1,2と要介護1,2の介護認定者3390人と予備軍を合わせた数及びそのご家族
理由:当事者の段階的に必要となってくるサービスメニューの変化と、自分の生活との折り合いをつけながら介護生活する中で苦渋の決断を迫られたりもする。自分が100%介護できないことを何で補うのか。ご意見を伺いたい。
(2)福祉事業所、ケアマネージャーなど専門職各所計50か所
理由:事業所以外のもっと別の中間的な予防施設やメニューが地域にあったら高齢者の皆さんの生きがい感やできることももっと増えるのではとか、介護保険外で出かける支援があったら高齢者の生活はもっと豊かになるのにと日頃感じている部分でご意見を伺いたい。
(3)ファミリーサポートセンターやコープの暮らし助け合いの会、福祉タクシーシルバー人材センターなどの介護以外での出張型同行サービスをしている事業所10か所
理由:実際どのような形態で実施していくことが本件の場合、持続可能で安全、安心なのかをご意見を伺いたい。

【解決策の先行事例】
(1)公益社団法人 認知症の人と家族の会 愛知県支部 ケアラーズカフェ「日向家」<名鉄常滑線太田川駅>
先行事例だと思う理由:専門の団体運営による介護相談と家族支援がどのように運営されているのか参考にしたい。
(2)名古屋市瑞穂区東部・西部いきいき支援センター 「ひとり歩き」さぽーとBOOK編集
先行事例だと思う理由:高齢者の「ひとり歩き」(徘徊)を地域ぐるみで支援する体制、役割分担、対応方法などをサポートBOOKにわかりやすくまとめた。基本となる地域の役割と専門機関の関わり方を参考にしたい。

【申請事業(課題&先行事例の可視化)終了後に想定する解決策】
6月以降『認知症・介護予防に関する事業』(社会福祉法人 社会福祉事業研究開発基金)を活用して、認知症カフェ、ケアラーズカフェ開催に関する環境整備と先進地視察、運営者養成講座などを計画しております。またそれとは別に9月以降『ご高齢者お出かけ見守り隊養成講座』(安城市市民協働課補助金事業)を開催予定です。活動できる人材と、受け皿の両方を別々の基金で養成する予定です。

27年度内に両事業は終了します。「見守り隊」同行によって本団体の拠点「ingハウスここから」で開催するカフェや、散歩、買い物、行事等の参加に5件以上の利用が見込めるように計画を進めます。

【課題の可視化による社会的インパクト】
(1)安城市における介護保険からははずれていて見守りを必要とする高齢者の存在が浮き彫りになる
(2)安城市における介護予備軍の人数と当事者、家族が求めているニーズが明らかになる
(3)「見守り隊」ができた時、市民、事業所に活用していただくための宣伝がしやすくなる
(4)専門職、行政、市民が認知症罹患者増加への危機感を共有できるようになり協働が進む