【深掘りしたい地域や社会の課題】NPO法人ぷくぷくばるーん

申請事業名:未就学児から中学生までの長期入院患児の遊びの実態調査事業
申請団体名:NPO法人ぷくぷくばるーん

ぷくぷく 写真1

 

 

 

 

 

 

 

未就学児~小学校中学年までの参加が主の遊びの活動

ぷくぷく 写真2

 

 

 

 

 

 

 

小学生以上も楽しめる、東山動植物園の職員さんによる動物の骨格を使ったイベント

ぷくぷく 写真3

 

 

 

 

 

 

 

小学生以上が対象の、愛知工業大学によるバーチャルジェットコースターのイベント

【深掘りしたい地域や社会の課題】
課題を象徴するあいちの数字:保育士・チャイルドライフスペシャリスト(CLS)の導入無し病院 44% (愛知県内での配置は、2病院3名)院内学級無し病院 68%
(2010年東海4県40施設 当団体調べ)

93%の中で保育士、チャイルドライフスペシャリストが配置されていない病院は55%ある。
また全体の中で院内学級が設置されていない病院が68%あり、保育士もいない、院内学級もない病院は全体の4割ある。(※チャイルドライフスペシャリスト=医療環境にある子どもや家族に、心理社会的支援を提供する専門職)
小学校高学年以上の子どもの割合は7%であるが、保育士は少ない人数で(1病院平均1~2名)大勢の子どもを相手にしなければならず、7%の子どもには殆ど関われない。
子ども達は、ベッド上でゲームやテレビを見るなどしかなく、不安、不満などがつのる。
入院生活についてのアンケート(180名の付き添いのご家族 ぷくぷくばるーん調べ)によると、遊びについて何らかの不満や不安があるとの回答は65%あり、その理由として●ストレスが溜まり苛々している●中学生なので同世代の遊びがない●体が思い通りに動かせない●遊びがいつも同じ●飽きる
などがある。
「遊び」より人との関わりなどが大切な年齢の子ども達には、社会とつながる機会が非常に少なく、入院生活を「我慢」し、「諦め」ないといけないという現状がある。

【課題の当事者】
(1)性別:男/年齢:10歳/家族構成:両親・妹/性格:明るい/生活シーン:白血病治療のため、長期入院中/総数:約10人(愛知県)
(2)性別:女/年齢:3歳/家族構成:両親/性格:おとなしい/生活シーン:神経芽腫のため、長期入院中/総数:約30人(愛知県)

【課題の原因の仮説】
●病院スタッフ(看護師、保育士、CLS)が忙しく、手が回らない。
●ボランティアが病院に入りにくい(病院の体質)
●子ども達の心の成長まで病院の理解が少ない。
●楽しい刺激が受けられる機会が少ない上に小さい子向けが多く、大きい子(小学校高学年以上)向けのイベントが少ない。
●病院の子どもに対する社会の理解、関心が少ない