申請事業名:手を取り合って子育てを「訪問型病児保育のひとり親家庭支援の深掘り調査」
申請団体名:NPO法人はんどいんはんど
病気で泣く赤ちゃんの写真
子どもを預けて仕事に行くお母さんの写真
【深掘りしたい課題】
課題を象徴するあいちの数字:岩倉市のひとり親家庭の65%は年収200万以下
1.多くの「ひとり親世帯」が貧困状態にあり、年間収入は200万円ほどしかない。
お母さん一人で子育てする家庭では、お給料の高い正社員として働く人は、ひとり親家庭全体の約40%で、ほとんどの人がパート・アルバイトとして働いている。岩倉市の「ひとり親世帯」の約65%の人は、一年間のお給料が200万円より少ない金額しかもらっていない。一年間のお給料が200万円だと、お給料から税金を引いた使えるお金は、月14万円ほどしかなく、家賃を支払うと使えるお金がなくなってしまう。
2.仕事と子育ての両立が難しいために、正社員として働けない
保育園に通う子どもがいると、お母さんはお給料の高い正社員として働くことができないことが多い。子どもがいると急に休むことが多くなるためである。この原因は、37.5度以上の熱が出たり、インフルエンザなどにかかると、子どもが保育園をお休みするためである。保育園の子どもは、ひとりでお留守番が出来ないので、お母さんも一緒に休むことになる。小学校1年生から3年生までの子どもも病気でお休みした時、ひとりでお留守番は不安である。病気の際に病気専用保育園のような病児保育室に預けることもできるが、岩倉市の場合、利用できる人数は4名である。満員で利用できないことや、家から遠すぎて利用しにくい、おたふく・水ぼうそうは病気専用保育園へもお預けできないなどの問題がある。
【1と2より】子どもが病気の時に預ける場所が少なく、仕事を突然休むことになる。そのために、お給料が高い正社員として働くことができず、一年間で貰えるお金が少なくなる。
【課題の当事者】
性別:女/年齢:20~30代/家族構成:保育園~小学校低学年の子ども、母子家庭/性格:各種/生活シーン:年収200万円。岩倉市に住む。子育てしながら働いている。子どもが病気になった際に、保育園に預けることが出来ない。小学校低学年ではお留守番は不安があるために仕事を休まなければならない。そのため正社員になれない。/総数:約110人(岩倉市)
【課題が生じている原因の仮説】
■子どもが病気の際に預ける場所が少ない
岩倉市の場合、病気専用保育園が1ヶ所のみであり、利用できる人数は1日4名。病気専用保育園の場合、看護師と保育士が働く必要があり、病気の少ない夏にもお金がたくさんかかるので運営が難しい。そのため、病院の隣にあることが多く、病気専用保育園が増えない。近くにおじいちゃんや、おばあちゃんがいないために、頼ることができないなども原因としてある。