【多文化共生】NPO法人にわとりの会

小学校教育33年の経験から開発した音声の出る漢字カードでダブルリミテッド解消! 外国人児童に夢を!

外国につながる子どもたちへの学習支援は、母語が確立している日本の子どもたちの学習よりも難しく、専門性が必要です。にわとりの会は、代表の33年間の小学校教育での経験を生かし、子どもの母語と日本語の音声が出て、楽しみながら学習できる漢字カードを開発・実用化しました。ひらがな、カタカナの読み書きしかできなかった少女が毎日10枚ずつ学習したところ、5ヶ月間で小学校1、2年配当漢字を習得し、無事に中学に進学できました。

これらの成果をもとに、愛知県内の日本語教室に本教材を貸し出し、モニター方式で広めていくことで、ダブルリミテッドとなる子どもを減らしていきます。

(1)小学校1~4年生の漢字カードとペンのセットを無償で貸し出し
にわとりの会で開発した教材を40セット用意し、日本語教室に半年間貸し出します。これまでも複数の団体から教材がほしいという声がありましたが、1セット約3万円する教材を購入できる団体は少なく、普及にはいたりませんでした。貸し出しという方法で、普及していきます。

(2)実績または教え子を持つ日本語教室等を対象
すでに外国につながる子どもたちへの教育経験を持っている日本語教室等を主な対象とすることで、普及にかかる負荷を減らすことができます。また、半年間で5人以上の子どもたちに本教材を提供できることを貸し出しの条件とすることで、モニターとしての効果も測れるようにします。

(3)モニターの成果をまとめて、有効性を発信
半年間のモニターの成果をまとめ、発信することで、さらなる普及を目指し、「一刻も早く、ひとりでも多く」ダブルリミテッドの子どもを減らしていきます。

しかし、この事業が今後3年間計画通りに遂行されても、県内の外国につながる子どもたちの4分の1も救うことができません。どの子もダブルリミテッドにしないためには、最終的に「公立学校への普及」が必要となります。本取り組みがその「第一歩」となることを願っています。

※この解決策は、あいちコミュニティ財団の【事業指定プログラム「ミエルカ」】2013年度助成先による提案です。