「住友理工あったか未来基金」2018年度助成先選考結果

住友理工あったか未来基金」2018年度助成先選考結果
あったか未来基金アイキャッチ(252-131)

▼「住友理工あったか未来基金」とは?
「住友理工あったか未来基金」は、住友理工グループが目指す「社会課題への積極的取り組みを通じて社会的価値を生み出し、それとともに企業価値の向上に寄与する」という社会貢献活動の理念から、深刻化する子ども問題解決に取り組む市民公益活動団体(NPO)をサポートするしくみとして設置されました。基金名には、「すべての子どもがあたたかな未来を描けるように」という思いが込められています。

 

募集要項はこちらをご覧ください。

 

▼募集状況
・応募件数:5事業
・選考対象数:4事業
・交付決定件数:3事業

 

交付が決定した事業は下記の通りです。

 

ろう児(耳が聞こえない子)保護者の手話教室
この事業では、ろう児の保護者を対象に手話教室を開催し、家庭での手話による会話や情報伝達ができることを目指します。

・団体名:認定NPO法人 名古屋ろう国際センター
・事業拠点:名古屋市
・助成金額:300,000円

ろう児は日本語を自然習得することが難しく、手話が第一言語となります。ろう児の90%は耳が聞こえる親から生まれるため、90%の親子が第一言語が異なるという状況です。ろう児にとって、保護者との会話は言語の力を伸ばし、情報を得るための大切な機会です。手話で会話ができれば、ろう児の手話の単語を増やすことができ、日本語の意味も伝えることができます。また、ろう児と保護者が手話で気持ちを伝えあうことで、通じる喜びを育てることができます。つい手が出てしまったり、叫んでしまったりしていた行動が穏やかなものに変わり、心が安定していきます。

 

発達凸凹の子どもを、地域で守り育てよう 子育て中のママに寄り添い、情報マップ作り
この事業では、犬山市と周辺地域で、発達に凸凹がある子どもたちを育てる保護者に必要な情報(行政・医療・放課後デイ・塾・神学など)を整理し、見える化をしていきます。

・団体名:NPO法人 こどもサポートクラブ東海
・事業拠点:犬山市
・助成金額:200,000円

保護者の悩みを聞いたり助言する“車座講座”の事業を行う中で、保護者の情報不足による不安を感じることが増えてきました。利用しやすく選ぶことができる情報を、近隣市町まで広げて見える化する必要を感じ、情報マップを制作したいと考えました。また、同じ地区で活動する団体が集まる連絡会議を開くことで、お互いが協力したり連絡を取り合うきっかけが生まれ、プラスになると考えています。

 

0歳から体を動かすことの大切さを広げる。~体験学習講座の開催~
この事業では、健康のために必要な運動の必要性を親子で楽しく知る、体験学習講座を開催します。

・団体名:一般社団法人 日本疾病予防教育協会
・事業拠点:名古屋市
・助成金額:200,000円

外遊びの減少や核家族化により、子どもたちの「遊ぶ機会=運動量」が減少しています。子ども世代の運動量の減少は、体の成長はもちろん、心の成長のマイナス因子にもなります。子どものときから運動の必要性を正しく学び、一生涯必要となる健康の基礎知識を学ぶ場が必要です。当事業では、子どものけが予防や健康知識を広げることはもちろん、大人の方にも運動や健康への関心を高めていただくことを目的としています。

 

▼選考委員会総評
本選考会では、「すべての子どもがあたたかな未来を描けるように」という基金に込められた思いを大切にし、審査をいたしました。
最終選考に残った4件の提案は、いずれも組織としてのミッションが明確で、プレゼンからもその熱意が伝わってきました。ただ、基金の思いとの整合性という点で、1団体がやや弱いと判断し残りの3団体を助成先といたしました。また、事業内容との関係性から、予算の一部を対象外とさせていただきました。
今後は実際に事業実施へと移っていきますが、組織のミッションの明確性や事業内容の具体性とは対照的に、本事業でどのような成果を挙げるのかについては曖昧であると感じました。今回実施する事業では、誰のどのようなことに対して働きかけ、その結果何がどうなることを目指すのか、その結果ミッション達成へどの程度近づいたのかなども意識しながら進めていただけたらと思います。

公益財団法人あいちコミュニティ財団 「住友理工あったか未来基金」
2018年度選考委員会委員
川合 信嘉