事業指定プログラム「ミエルカ」2015年度助成事業報告

●事業名:学校に行けない子どもたちの再生プロジェクト
・団体名:NPO法人子どもたちの生きる力をのばすネットワーク
・助成金額:564,938円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】半田市の中学生のうち 29 人に 1 人は学校に行けず、夢ある未来を描けずにいる (2013 年度)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
感動的なストーリーとしては、多額な寄付をしていただいた方(自死された娘さんの親御さん)のことです。「ミエルカ」での寄付が多額だったため確認したところ、自死された娘さんの親御さんからの寄付でした。精神疾患に悩む娘さんやそのご両親の苦しみを受けとめ、のばす会でカウンセリング活動を続けていましたが、事態は最悪の結果に終わりました。親御さんはその後、大阪の大学に勤務されているとの音信を最後に連絡が途切れたままでした。それがどこで情報を得られたのか、ある日突然その方からご寄付をいただいたのです。親御さんにとっては最愛の娘への思いこそが、今回の寄付に姿を変えたに違いないと思っています。

ミエルカでの寄付募集への挑戦は困難に感じたことも多々ありましたが、寄付募集をきっかけに、のばす会の活動をみなさんに知っていただく機会になりました。おかげさまで二部制が実現し、学生ボランティアの協力も得ることができました。スタッフはこれまで生徒への学習指導に時間を取られ、カウンセリング活動へかけられる時間的な余裕が持てないでいましたが、今回の「ミエルカ」によってカウンセリングを強化できる体制が整いました。

経済的に裕福な方が寄付される場合もさることながら、厳しい状況にあると思われるような方々の中に、いわゆる「貧者の一灯」と思うべきケースが何度かあったように記憶しています。これなどは隠れた形での感動的ストーリーだと言えます。多額の寄付で応援してくれた親御さんへの感謝の思いを新たに、今なお、苦しみの中にいる子どもたちや親御さんの力になりたいと思っています。

のばす会1
※写真はフリースクールでの学習の様子

●事業名:障がいのある子たちが元気になるアートスペース「あとりえ・クレッシェンド」
・団体名:NPO法人安城まちの学校
・助成金額:677,689円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】愛知県下の小・中学生のうち特別支援学校・学級に通う子どもは約2%

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
国連の定める「世界自閉症啓発デイ」では4月2日~8日までを日本国内の「発達障がい啓発週間」として障がい者やその家族への理解と支援を求める期間としています。これまでは、作品数が少ないこともあり、なかなかできずにいた安城市民への啓発活動を安城産業文化公園デンパークにいて「作品展&障がい者応援ライブ」という形式で開催することができました。また、10月24日安城学園高等学校オータムフェス、2月19日から2日間は街なか岡菊苑「市民と共催・ひな祭り」の2会場においても「あとりえ・クレッシェンド」の作品展を開催し、安城市民のみなさまへ障がい者への関心と支援啓発活動ができました。上記のイベントで、絵画や陶芸作品などの前では偶然通りかかった人でも「障がいを持っている子どもが親戚にいる」「娘の孫に障がいがあって大変だった」「何か支援をしたい」などさまざまな話をしてくれることがありました。

当団体が、障がい者への理解促進を目指すためには、まず自分たちの方から市民の中に出向いていく活動が重要であることを知る体験となりました。社会には必ず少数のさまざまな方が存在し、その小数を支援することが多数派の役割であり、その歩みを始める助成期間となりました。

会場

作品2 作品1

 

 

 

 

 

 

 

 

※写真は作品展の様子と子どもたちの作品

●事業名:漢字カードによる日本語学習応援事業
・団体名:NPO法人にわとりの会
・助成金額:604,987円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】愛知県の外国人生徒の高校進学率は中学校の在籍人数の約10%

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
小中学校が20あるG市の管理職の方から「市全体でにわとり式漢字カードのモニターになりたい」と電話がありました。最初は耳を疑いました。カードを初めて頒布したときは、あるところからは「難しすぎる」、あるところからは「まじめさが足りない」といろいろ厳しい意見もいただきました。残念ながらこの話は実現しませんでしたが、岐阜県の小中学校が16あるK市からも市としてモニター登録をしたいとのお話をいただき、現在準備中です。

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●事業名:マイチャレンジインターンシップ2015
・団体名:NPO法人アスクネット
・助成金額:359,918円
※解決に挑んだ【地域課題】は、下記をご参照ください。
【地域課題】愛知県の公立高校(普通科)のインターンシップ参加率6%(2010年度)

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
これまで、マイチャレンジインターンシップに関わっていただいたさまざまな方へ取材を実施した際、いずれの方からもこのインターンシップの取り組みに対して感謝の言葉をいただきました。中でも、OBの一人からいただいた言葉は、この事業を継続すべき取り組みであると確信させたメッセージでもありました。そのようなうれしいコメントを紹介します。

僕はどうしてもデザイン関係の仕事に就きたいと思っていました。高校2年生の時に杉山設計事務所でマイチャレの経験をさせていただいたのですが、その体験があればこそ自分の夢に向かって努力し続けることができたのだと思います。大人になることや社会に対して漠然とした不安を感じていたぼくにとって、社会と関わることの大切さを気づかせてくれたのです。マイチャレでの経験は、それまで持っていた先入観と価値観を変えてくれました。

マイチャレ終了後はひたすらデザインの勉強に打ち込みました。また、平行して英語の勉強もしました。海外で働くことがあったら役に立つと思ったからです。高校では就職を希望したもののデザイン関連の仕事がほとんどなく、卒業後に自分で探そうと思いました。この決断に対して先生も友人も家族も理解を示して応援してくれたことが、とても幸せだったと思います。高校を卒業してからは每日イラストレーターやフォトショップを使った独学の勉強と、月に一度絵画教室に通いました。そうするうちに知人から職業訓練校を勧められ通い始めましたが、訓練もさることながら学校に通っている人たちに刺激されました。さまざまな職種やこれまでの生き方など学ばせていただいたと思っています。今は就職してプラスチックに貼るシールのデザインをしています。職種は希望通りのデザイナーです。いろいろな世界を見ることは必ず自分にプラスになって戻ってくると確信しています。

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【寄付者の声No.453】 仕事の忙しさを理由に地域の問題から逃避するのはも...
2017.10.16