「なごや子どもとつくる基金」2014年度助成事業報告

●事業名:子育て支援事業
・団体名:NPO法人荒畑・もちの木共同保育の会
・助成金額:400,000円
※解決に挑んだ【地域課題】と【解決策】は、下記をご参照ください。
【地域課題】 名古屋市の児童相談受件数の内、3歳以下の子育ての悩みは約28%(2012年
【解決策】 子育て支援事業

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
4月当初は、朝の会や食事の場面などでは子どもたちが落ち着かず座ることができないこともありましたが、数を重ねると自分たちでイスを用意し、友だちと並んで座り、絵本を見ることができるようになりました。朝の会では、「誰のお名前を聞こうかな?」の保育士の問いかけに、「わたし!」と手を挙げ、この場を「自分たちが楽しむ場所」として参加してくれるようになっていきました。後半になると、子どもたち同士でなかよく遊ぶ姿やお母さん同士もお互いの悩みを出し合い、一緒に考え、共感し合うことが増えていきました。
荒畑1
参加されたみなさんから、「自分の子の成長もみんなが気づいてくれ、一緒に喜んでくれ、とても温かい気持ちになりました」「次は私、新米ママさんたちをそっとサポートできるようになりたいです」「『一人で育ててないよ』という心の支えになりました」など、たくさんの感想をいただきました。
荒畑2

●事業名:子どもと街頭パトロール!
・団体名:NPO法人全国こども福祉センター
・助成金額:340,000円
※解決に挑んだ【地域課題】と【解決策】は、下記をご参照ください。
【地域課題】 愛知県の不良少年数は70,000人以上(2012年)
【解決策】 子どもと街頭パトロール!

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
街頭で声をかけた高校生Aが、毎回来てくれるようになりました。学校でいじめられており、友だちが少ないと言っていた彼女は、学校内でいじめられていたり、孤立している同級生の少女2名を団体の活動に誘い、Bを連れて来ました。その後、Cも活動に連れて来ました。

半年以上活動に継続的に来た後、12月のクリスマスパーティーでは、A、B、Cはスタッフも務めました。「団体に来ることで自分が成長できた」「学校を辞めずに済んだ」と話しています。今でも、「あのときNさんに会っていなかったら…」と団体で活動する大学生ボランティアに感謝の気持ちを表しています。N自身も虐待で苦しみ、家庭を飛び出した経験を持っています。

Bは少しでも役に立ちたいと、街頭での活動では積極的に声を出しています。最初は、当団体が提供する居場所の利用者だった2人が、街頭募金に挑戦し、少年少女へ声をかける側へと少しずつ成長しています。同世代の子らを巻き込み、連れてくることが自分の仕事だと言っていたこともあります。
着ぐるみ・全国こども
※写真は、着ぐるみを着て少年少女たちに声をかける様子。

●事業名:アレルギーの(親の)会支援とリーダー育成
・団体名:認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク
・助成金額:115,000円
※解決に挑んだ【地域課題】と【解決策】は、下記をご参照ください。
【地域課題】 名古屋市内16区のうち、アレルギー患者を支援する会がない区は11区(2012年)
【解決策】 アレルギーの(親の)会支援とリーダー育成

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
名古屋市内のN患者会の次期リーダーYさんが、アレルギー大学における「リーダー養成講座」を申請したため、本基金により受講料と交通費を支援しました。その結果、基礎初級・中級・上級のほとんどすべての講座を受講し、それだけにとどまらず、「食物アレルギーマイスター」取得を目指して、「研究実践講座」で2つの実践報告をしました。残念ながら合格は1つの実践報告のみでしたが、次年度のアレルギー大学で合格を目指して再挑戦すると意欲を見せています。また、アレルギー大学で得た知識を生かして、現リーダーを補佐する役割を担い、患者会会員に対して、アレルギーに関する正しい知識の提供をしたり、活動資金の調達を考えたりするなど、患者会の運営を積極的に行っています。

今年度、「リーダー養成講座」を修了した会のリーダーは、名古屋市内外で7人いますが、みなさん、Yさんのようにそれぞれの患者会でリーダーシップを発揮して会を運営し、それぞれの地域で、アレルギーに関する啓発活動を行っています。
アレルギー大学・リーダー養成講座
※写真は、アレルギー大学「リーダー養成講座」の様子。

●事業名:名古屋市緑区における生活保護世帯の子どもの学習サポート事業
・団体名:NPO法人こどもNPO
・助成金額:115,000円
※解決に挑んだ【地域課題】と【解決策】は、下記をご参照ください。
【地域課題】 名古屋市の生活保護受給世帯の子どもの高校進学率は86.8%(2012年)
【解決策】 名古屋市緑区における生活保護世帯の子どもの学習サポート事業

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
4月から英語の基礎からの学習を始めた中3のAちゃん、Bちゃん、中2のCくん。「be動詞と一般動詞って何? どう違うの?」「3単現のSって聞いたことあるけど、よくわからない!」という声。サポーターと一緒に少しずつ整理をした後、それぞれ問題に取り組みました。

最初は「やりたくない!」と言っていた子どもたちが、徐々に真剣に、前に出る姿勢に…。一緒に取り組んでいくことで、お互いにわからないところを教え合う姿も見られるようになっていきました。5月になって、4月の復習をしてみると、今まで定着しきれていなかった部分が定着し、みんなで取り組むまで知らなかった人称による動詞の使い分けまでできるようになっていました。

終了後、「来週も英語を勉強したい」と言ったAちゃん。実は、始まる前は英語を拒否していました。前回欠席したため、自分だけ遅れているかも、という不安があったのでしょう。でも、取り組んでみると、今までにサポーターが説明した部分を自分の言葉で説明できたり、覚えた部分が増えていたりということで、やる気が出たようです。
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何度も何度も繰り返し、仲間とサポーターと一緒に考えながら取り組み、少しずつ頭の中を整理していくと、少しずつ自信がつき、学習への意欲が高まっていきます。「すごくわかりやすい!」と言ってくれる子どもたちと一緒に、サポーターも日々勉強です。どんなふうに説明したらわかりやすいかな、次はこのやり方にしてみようかな…。子どももサポーターも、お互いに学び合いながら成長していきます。ここで得た経験と自信が、それぞれの将来の希望や夢の礎になりますように。

【寄付者の声No.456】 愛知のこと、いろいろ知りたい! 愛知をもっと...
2017.12.04