「東海ろうきん傍楽ファンド」2017年度助成事業報告

●事業名:外国人労働者のための新しい日本語学習の仕組みづくりプロジェクト
・団体名:多文化市民メディアDiVE.tv放送局
・助成金額:450,000円
※解決に挑んだ【地域課題】と【解決策】は、下記をご参照ください。
【地域課題】職場での会話に困ったことがある技能実習生87% 日本語を学びたいのに十分学べていない現実
【解決策】外国人労働者のための新しい日本語学習の仕組みづくりプロジェクト

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
藤田螺子工業株式会社の企業内日本語勉強会を見学させていただき、モンゴル出身の技能実習生たちに、人事部の社員が熱心に日本語を教えている姿を拝見したことが印象的です。非常に先進的でロールモデルとなる取り組みですが、人事部の方々は日本語指導の専門家ではないため、教え方に戸惑うことがあるとのこと。「良い教材を教えてもらえると有難い」「地域行事やボランティアに自主的に参加してほしいが、情報提供や動機付けが難しい」とおっしゃっていました。また、技能実習生の生活指導をされている田川顧問は、「何でも相談できる親のような存在になることが重要」という信念から、寮を毎月訪問して信頼関係を築いているそうです。しかしながら、田川顧問の後継者をどのように育てるか、ひいては外国人社員に対する日本人社員の理解促進をどのように図るかが大きな課題だということで、ロールモデルとなり得る先進企業でも、ダイバーシティを定着させるには道半ばである現状が垣間見えました。

 

●事業名:長期無職の人に在宅ワークやひとりでできる仕事をつなぐ
・団体名:NPO法人社会復帰支援アウトリーチ
・助成金額:355,000円
※解決に挑んだ【地域課題】と【解決策】は、下記をご参照ください。
【地域課題】求職活動期間2年以上 42,000人 求職者のうち16.2%
【解決策】長期無職の人に在宅ワークやひとりでできる仕事をつなぐ

【助成事業に取り組む中で、最も印象的なストーリー】
メッセナゴヤに出展した際、出展企業の中でひきこもり支援をしている事業所は当団体のみでした。その中で、多くの経営者や社員の方から、「うちの社員もメンタル不調でやめてしまった」「うちの身内にもいる」「メンタル不調者をどうやって扱ったらいいのか」などの声をいただきました。そして、「在宅ワーク」から始めることで社会復帰をしていく方法を知ってもらうことができました。対応するのが私ひとりであったために、時には何人も待っていただく状態にもなりましたが、人手不足とメンタルヘルスのニーズから、私たちの取組の重要性を感じられました(これも、この助成金があったおかげで、メッセナゴヤに出展できたからです)。