2013年度あいちの教育統計によると、県下の小・中学生の641,060人のうち、特別支援学校・学級に通う子どもは12,215人と約2%となっており、この10年で2倍に増加しています。

安城市の小中学校の児童・生徒17,518人のうち特別支援学級には250人、安城特別支援学校の児童・生徒のうち安城の居住者は130人です。その合計380人の約98%が知的・精神的障がいを持つ子どもたちです。また、文部科学省が2012年に実施した調査では、「発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒」は推定値6.5%という統計まで出ています。

2004年の設立以来「子どもの健全育成」を基本に活動し、年間4,000人余の子どもたちと接している「安城まちの学校」は、有志の方々のご支援で、2009年に西三河唯一となる、障がいのある子どもたちのアート教室を開設し、今日まで運営してきました。

これは、小中学校の授業のうち、準備や片付けに時間がかかる図画工作では、障がいのある子どもたちは他の子より一層時間がかかり、結果として制作に取りかかることのできる時間が少なくなり、一人ひとりの感性を引き出すまでに至らない点に気づき、取り組み始めた活動でした。

しかし、参加実人数は年によりバラツキがあるものの、20~30人に留まっています。知的・精神的障がいのある子どもたちが増え続けている現状において、彼らが日常生活の中で不安や強制なくリラックスできる環境や、言葉にできなかった自己表現のできる機会はとても大事だと考えています。

ただ、参加した子ども・保護者とも好評であるにもかかわらず、主催者側が申し込みを待つ受け身的対応となっていたこともあり、新規参加者を増やすことができていまないことが課題となっています。 

この課題に取り組んでいる団体