中日新聞:2017年11月30日付朝刊

12月は「寄付月間」どこに託したら・・・
ネット活用 活動見極め

今年の寄付月間に名古屋市内で開催されるイベントの例
12月11日(月) 「遺贈寄付」研修会in名古屋(開催場所:名古屋市東区)

 

 
 日本でもっと寄付を盛んにしようと、NPO法人や大学、企業などが二〇一五年から毎年十二月を「寄付月間」として、周知に努めている。しかし、日本の寄付総額は依然、伸び悩んでいる。背景には「どこに寄付したら、どんな活動に役立てられるのかが分かりにくいと感じている人が多い」との指摘もある。そこで、寄付先の探し方を考えてみた。

 寄付を呼びかける活動を展開している日本ファンドレイジング協会(東京都港区)の「寄付白書2017」によると、二〇一六年の個人寄付総額は推定約七千七百五十六億円。寄付が盛んな米国では、一六年の個人寄付額は推定約三十兆六千六百六十四億円で、国民一人当たりの金額を比較すると、米国は日本の十六倍になる。

 日本の一六年の額は、前回調査の一四年より4.7%増えている。しかし、東日本大震災が発生した一一年と比べると、23.8%の大幅減だ。

 一一年の寄付額は近年では突出しているが、その理由について協会の関係者は、復興支援という明確で伝わりやすい使途があったため、普段は寄付をしない一般市民も相当数加わったとみる。つまり、寄付金の使い道が明確だと、寄付しようと思う人が多く、金額も増えるという見方ができる。

 では、寄付を考えている人は、何を頼りに考えたらよいだろうか。協会のマネージングディレクターの三島理恵さんは「まず、自分の関心があるテーマが何かを考えて」とアドバイスする。NPOなどの活動分野は、環境、貧困、社会福祉、文化振興などさまざま。まずは、この中から自分が気になる分野を選ぶ。

 次に、具体的な寄付先を考える。新聞などの報道が手掛かりになるほか、インターネットでキーワード検索してみるのも有効だ。複数のNPO法人などの活動を紹介するホームページ(HP)もあり、参考になる。

 寄付先として検討したい活動をしているNPO法人があったら、どんな団体なのかも気になるところ。三島さんは「HPをしっかりチェックすることが重要」と解説する。会計報告が掲載されているか、内容が頻繁に更新されているか、といった点から、しっかりした団体かどうか、ある程度見分けられるという。

 一方、寄付を受ける側はどう考えているか。企業などから食品の無償提供を受け、生活困窮者らに無料で配布しているNPO法人セカンドハーベスト名古屋(名古屋市)の山田康弘理事長は、「公益活動をしているNPO法人の存在を知ってもらいたい。HPなどに会計報告をしっかり載せ、活動報告も頻繁に更新しているので、多くの人に見てもらいたい」と話す。

     ◇

 今年の寄付月間キャンペーンには、全国の約五百のNPO法人が参加。各地で百を超すイベントが繰り広げられる=表。その場で寄付できたり、活動の実績紹介など寄付先を検討するのに参考となる情報も豊富にあり、会場に足を運んでみるとよさそうだ。自治体などが主催するユニークなイベントもある。

 (白井康彦)

【寄付者の声No.456】 愛知のこと、いろいろ知りたい! 愛知をもっと...
2017.12.04