【深掘りしたい地域や社会の課題】NPO法人アット・ユア・ホーム ひよコッコ

申請事業名:北名古屋市の乳幼児を子育てする家庭の現状を調査する事業
申請団体名:NPO法人アット・ユア・ホーム ひよコッコ
ひよコッコ写真
当園の場合乳幼児31人、中核家族家庭29人、同居世帯2人。

<世帯構成が変化>
高度経済成長期以降、我が国の世帯構成の中心は3世代世帯から核家族へと変化してきた。

この状況を都道府県別に見ると、愛知県は3世代世帯は8と全国平均だが核家族世帯は 60と全国平均を上回っている。

また、日本の世帯数は 1954年の約1,734万世帯から2009年の約4,801万世帯まで継続的に増加しているが、単独世帯及び核家族世帯の増加は大きい。一方、3世代世帯については、 1970年代から80年代にかけてはほぼ横ばい傾向で推移していたが、1990年代後半以降は減少し、2009年は約402万世帯と過去最低の水準となった。世帯数が継続的に増加していく中で、このような細分化が進行することにより平均世帯人員は継続的に減少しており、平均世帯人員は1954年には4.79人であったが、2009年は過去最低の2.62人となった。
資料:厚生労働省「国民生活基礎調査」

【深掘りしたい地域や社会の課題】
北名古屋市の平成17年における合計特殊出生率は1.45で、国(1.25)や県(1.30)を上回っているものの戦後の人々のライフスタイルは大きく変わり、それにともなって家族の形態も多様化してきた。

核家族化率の変化をみてみると、昭和50年以降は伸び率が鈍化しているものの、依然として核家族が進展していることを示しており、平成2年には親族世帯のうち77.6%が核家族世帯となっている。また、高齢者のみの単身世帯の急激な増加とあいまって家族の規模を縮小させることになっている。また、高齢者のみの単身世帯の増加率も伸びており、高齢化の進展とともに今後ますますその割合は増えるものと思われる。

このような核家族世帯や高齢者のみの単身世帯の増加は、子どもと祖父母が日常的に触れ合うことを困難にし、老人の持つ穏やかさや暖かさ、優しさなどに接したり、人生の経験に耳を傾けたりする機会を減少させることになる。それは、子どもの心の中に老人に対する理解やいたわり、思いやりといったものが自然に育つのを妨げることにもなりかねない。そのため、地域内で子どもと高齢者が触れ合う機会を作り出していくことが今後重要になってくる。
*市内に乳幼児家庭を支援する団体や行政がどれくらいあり、どのようなことしているのか。