【深掘りしたい地域や社会の課題】一般社団法人アンビシャス・ネットワーク

申請事業名:生きづらさを抱える子どもたちにおける早期教育の重要性の検証
申請団体名:一般社団法人アンビシャス・ネットワーク

アンビシャス写真

学習支援活動における往診の写真。家庭にお金がないことで、塾だけでなく病院にも通えない子どもたちもいる。そんな子どもたちとの出会いは早ければ早いほど、支援の選択肢が増えることや深刻化する前に支援することができると考える。
様々な生きづらさを抱える子どもたちと繋がり続け、小さな困ったを伝えられるような場所を小さい頃からつくり、学習支援に繋がっていくような流れができることで、子どもたちが生きやすい社会が出来ていくと考えている。

【深掘りしたい課題】
課題を象徴するあいちの数字:愛知県の貧困の子どもたちは『約11万人』
国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人口」都道府県別データと、山形大人文学部の戸室健作准教授の県別子どもの貧困率より概算

愛知県の子どもの貧困率は10.9%と言われており、平均所得の高い愛知県でも10人に1人の子どもが経済的に生きづらさを感じやすい家庭で生活している。「貧困家庭の子どもたちが不幸せか」と言われるとそうではない。ただ、習い事に習えなかったり、自転車を買ってもらえず友達と遠くに行って遊べなかったり、欲しいものがあってもお金がない中で否定され続けたりする経験の中で夢や希望を少しずつ持たなくなってしまう。
こういった、マイナスの流れがあることを考えると、早くから子どもたちを支える仕組みをつくっていくことがこの課題の解決方法と考えている。

【課題の当事者】
(1)性別:男女/年齢:5歳/家族構成:各種/性格:各種/生活シーン:半田市内の保育園に通園/総数:約50人(半田市)
(2)性別:男女/年齢:5歳児の親/家族構成:5歳の子ども、他各種/性格:各種/生活シーン:子どもの年齢ごとの教育に関する、費用・時間・質に関する悩みを抱えている。/総数:約50~100人(半田市)

【課題が生じている原因の仮説】
・今の子どもの支援は中学生向けの支援が多く、生きづらさが深刻になってからしか支援の手が届いていない。
・海外では早くから大人の支えがあることが効果の出る支援というデータも出ている。
・しかし、貧困でもまだ生きづらさを抱えていない特に幼児の子どもたちの支援は日本でほとんど進んでいない。
・保護者の不安などを見える化し小さい頃から支えられる仕組みが出来れば、「貧困」=お金が無くて困っている状況からお金が無くても困らない日本がつくることが出来ると考える。